みなさんこんにちは!
今日は、乾燥減量試験について解説します。
乾燥減量試験とは、文字通り「乾燥によって重量がどの程度減ったのかを確認する試験」です。
乾燥減量は英語で Loss on Dryingというため、頭文字をとってLODと呼ぶことが多くあります。
ではいったい、なぜこのような試験が必要なのでしょうか。
プロセスの過程において、溶液から晶析により化合物を取得する場合を想定しましょう。
析出した固体をろ過し、湿結晶を取得します。
続いて、湿結晶を乾燥機に入れ、乾燥を行います。
しばらく乾燥した後に、乾燥結晶を取り出します。
この一連の操作は、みなさんが日頃行っていることと何ら変わりないと思います。
少し話は変わりますが、医薬品原薬中に含有する主な不純物を覚えていますでしょうか。
①有機不純物
②光学異性体
③無機不純物
④残留溶媒
⑤変異原性不純物
でしたね。
先ほどの一連の操作で取り出した乾燥結晶ですが、本当に乾燥は終了しているのでしょうか。
溶媒や水分はしっかりと無くなっているのでしょうか。
不純物の分類でいうと、④の残留溶媒ですね。
この確認のために必要になるのが、乾燥減量試験です。
乾燥減量試験法は「乾燥することによって失われる試料中の水分、結晶水の全部または一部及び揮発性物質などの量を測定する方法」です。
例えば
1.0%以下(1 g, 105 ℃, 4時間)等と規定されます。
これは
本品を約1 gを精密に測り、105 ℃の条件下、4時間乾燥する時、その減量が本品1 gにつき1.0%以下(10 mg以下)であることを意味します。
仮に乾燥減量が15 mgであった場合には、試験に不適合ということになります。
この場合、製造における乾燥が不十分と判断し、追加の乾燥を行います。
追加乾燥後に再度試験し、乾燥が十分かを確認します。
これを乾燥終点を満たすまで繰り返します。
乾燥減量(%)を求める式は下記の通りです。
簡単ですね!
乾燥条件には量、温度、時間、常圧 or 減圧、乾燥剤の有無等が記載されています。
乾燥剤としてはシリカゲルや酸化リン(V)がよく用いられます。
残留溶媒や水分が残っていないことを確認することは非常に大切です。
原薬ではなく、中間体の場合では残留溶媒や水分が次の工程に影響してしまう可能性があります。
あなたが取得した化合物がしっかりと乾燥していることを示すために、ぜひ乾燥減量試験をおこなってみましょう。
以上、簡単にまとめますと
・乾燥減量試験とは、乾燥によって重量がどの程度減ったのかを確認する試験
・残留溶媒や残留水分を確認するために試験することが多い
・乾燥試験条件には量、温度、時間、常圧 or 減圧、乾燥剤の有無などが規定されている
・乾燥剤としてはシリカゲルや酸化リン(V)が用いられる
読んでいただき、ありがとうございました。
コメント
Interesting information https://www.kvadrat.ru/news/01102009_jekspert_nacproekt_dostupnoe_zhile_poshel_kudato_ne
Thanks for the information
Well, well