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自己紹介をさせてください!

プロセス化学

みなさんこんにちは!


本日はプロセス化学の記事ではないです。


本日は・・・単に自己紹介をさせてください!


なんでこのタイミングかといいますと、


Twitterのフォロワーが100人超えたら自己紹介記事を書く」と最初から決めていたからです(笑)


では、早速


私はプロセス化学に関する情報を発信しています。
とはいってもプロセス化学の超プロというわけではありません。
製薬会社に入社時にプロセス研究部に配属され、現在5年目というキャリアです。
実験室レベルから製法開発に携わり、実機製造に立ち会う(技術移管)といった経験は数回しています。
そのため、実機製造ではどんな操作をするか、そのためにはラボでどんなデータを取得する必要があるか等の知識はある程度あります。


大学は薬学部でした。
遺伝子、細胞、神経、漢方や薬物動態など薬学部らしい魅力的な研究室はたくさんありましたが、その中で有機化学を選択しました。


その理由は「有機化学を学んでおけば就職には困らないかなー」という単純な発想です(笑)
有機化学を学んでおけば、製薬会社だけでなく、原薬メーカーや化学メーカーなど幅広い就職先があると考えました。
安易すぎますね。


研究室選択はそんな安易な発想でしたが、有機化学を学んでよかった!と思うことがよくあります。
それは、医薬品化合物を有機化学の視点で見るときです。
生体との相互作用、生体内での代謝による化学変換など、有機化学的な視点が必要とされる場面が多くあります。
別の部署の同期には「有機化学をもっとやっておけばよかった」となげいている人も少なくありません。


電子を矢印で動かすという当たり前のようにやっていることも、有機化学の素人から見ればすごいことなんです。
電子豊富なほうから電子不足な方に電子を動かす考え方も、当たり前のようにやっていますが、素人からすればどっちが豊富でどっちが不足しているかすらぱっと見ではわかりません。
エステル部位を持つ基質が加水分解反応の条件下にあっても、カルボン酸に加水分解されると即答できる人もほとんどいません。


少し有機化学をかじった程度というだけでも、有機化学素人からすれば全部が不思議な世界の話になります。


そして、その有機化学を少しかじった程度の少し先に「プロセス化学」があります。


有機化学が全くわからない人には少し遠いですが、少しでも有機化学を学んだ人であればプロセス化学は身近なものになり得ます。


私は、そんな「少しは有機化学が分かるけれどプロセス化学というものはよくわからない」という人に向けて情報発信をしています。


なぜこのような人をターゲットにしているかと言いますと、
私自身がそんな情報があったらいいなと思っていた時期があったからです。
研究室に配属後に本格的に有機化学を学び、就職先を考える頃になってようやく「プロセス化学」という言葉を聞きました。


それまでの私は、製薬企業で有機化学を必要とする職種はメディシナルケミストだけだと思っていました。
有機化学を駆使して、様々な化合物を合成し、構造活性相関を調べて新規医薬品候補化合物を探索する。
これが製薬企業で有機化学者が生きる唯一の道であるとさえ思っていました。


プロセス化学といえば少し大きいスケールで化合物を合成するんでしょ、くらいにしか思っていませんでした。


そんなこんなで何も分かっていない状態で入社し、プロセス研究部に配属され、プロセス研究に従事しました。
どんなデータがあれば製造現場では安心して製造できるか、こっちの製法のほうが実機でトラブルが起こる可能性が下がるんじゃないか、こっちのルートの方が安価に製造できるのではないか、などいろいろなことを考えて研究をしました。
入社して、数年経ってからようやくプロセス化学の面白さに気づきました。
今では、プロセス化学は奥が深くて本当に面白い学問であると自信を持って言うことができます。


私は、有機化学を学び、これから就職する人に「プロセス化学者ってこんな仕事をしますよ」、「プロセス化学者はこんなデータをとる必要がありますよ」、「プロセス化学者はこんなことを考える必要がありますよ」ということを知っていただき、プロセス化学ってこんなに面白いんだ、プロセス化学者になってみたい!と思ってもらうことを目的に情報を発信しています。


そのため、私が発信する情報はすでにプロセス化学を学んでいる人にとっては当たり前のことかもしれません。
そんな人にとっては、復習のために読んでいただけたら嬉しいです。
また、実際にプロセス化学に従事している人と是非ともつながりたいので、コメントやTwitterで連絡していただけたら幸いです。


少し長くなりましたが自己紹介、そして私がブログを書く理由について書きました。


今後ともよろしくお願いします。


本日も読んでいただき、ありがとうございました!


コメント

  1. Благодарим за предоставление информации